2012年9月常例法話~自分以上の自分~

常例法話

ご講師は千葉県市原市 西光寺 吉弘先生でした

朝からの雨にもかかわらずたくさんの方がお越しくださいました。
今日のご講師は、千葉県市原市の西光寺ご住職 吉弘円秀 先生でした。
「涅槃経」に説かれる、王であった父親を殺した阿闍世(アジャセ)王子の救いを中心に、
お話くださいました。

中でも特に印象に残った先生の言葉が、

現在は「おろかなこと」も「かしこそうに」言ったり見せたりする世の中だ。

という言葉でした。
ふと僕自身を振り返ってみると、

自分を自分以上に見せたがる

僕がいたりします。それはつまるところ、

他人から評価されたい

と思う僕がいるんだと思います。

社会生活を送る上で他人の評価を気にすることは必要だと思います。
ただ、そのことに執着しすぎると、
自分以上の自分に、さらにもうひとつ上の自分をつくらなければならなくなっちゃいます。
きりがありません。
いつかは破綻します。化(ば)けてるだけですから。

他人の評価を気にすることも必要だし、大切だとは思いますが、
たまにはちょっと立ち止まって、
本当の自分、ありのままの自分を見つめるのもいいかなと思います。

そして、やっぱり、

ありのままの僕はとてもじゃないが人様には見せられない(笑)
僕以上の僕を見せないと社会生活は送れない(笑)

と気がついたとき、
そんなありのままの僕が、そのままの僕で救われていく道があることへの感謝、
「南無阿弥陀仏」が自然と口からこぼれてくるんだと思う、今日この頃です。

 

 

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