先日、結婚式の事前打合せで実家の長野に行ってきました。
仏前結婚式のスペシャリスト、圓長寺、嶋倉ご住職に作成していただきました
レジメの中にあった、吉野弘さんという方が書かれた「祝婚歌」という詩が、
読めば読むほど心に響いてきました。
「ゆったり ゆたかに 光を浴びているほうがいい」
この箇所のまったり感が気に入りました。
仕事ではこうはいかなくても、
家庭では、こんな家庭にしていけたらいいな・・・。
なんて思った今日この頃でした。
「祝婚歌」 吉野弘
二人が睦まじくいるためには
愚かでいるほうがいい
立派すぎないほうがいい
立派すぎることは
長持ちしないことだと気付いているほうがいい
完璧をめざさないほうがいい
完璧なんて不自然なことだと
うそぶいているほうがいい
二人のうちどちらかが
ふざけているほうがいい
ずっこけているほうがいい
互いに非難することがあっても
非難できる資格が自分にあったかどうか
あとで疑わしくなるほうがいい
正しいことを言うときは
少しひかえめにするほうがいい
正しいことを言うときは
相手を傷つけやすいものだと
気付いているほうがいい
立派でありたいとか
正しくありたいとかいう
無理な緊張には
色目を使わず
ゆったり ゆたかに
光を浴びているほうがいい
健康で 風に吹かれながら
生きていることのなつかしさに
ふと 胸が熱くなる
そんな日があってもいい
そして
なぜ胸が熱くなるのか
黙っていても
二人にはわかるのであってほしい