世の中にいらない人は一人もいない~阿保のすすめ~

4月1日金曜日、とあるご縁で、ひろさちやさんの講演会と懇親会に参加させていただくことになりまして、板橋区にある真言宗智山派のお寺「南蔵院」様に行ってまいりました。

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夜桜がきれいでした^^

ひろさちやさんの「阿保のすすめ」という講演です。
ひろさちやさんが、
私たち人間には『法華経(方便品)の「諸法実相(しょほうじっそう)」』つまり「事物の本当のすがた」は見ることができない、という視点から講演されました。

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こうしなければいけない(バカ)という生き方ではなく、なんだっていいじゃないか(アホ)という生き方のすすめです^_^

講演の中で、

「世の中に役に立っていない人は一人もいない」

というお話がありました。

例えば「世の中で役に立つ職業」として「医者」を思い浮かべますが、
「医者」が役に立つためには、「病人」がいなければいけません。
「病人」が完全にいなくなれば「医者」という職業は世の中で役に立てないわけです。

同じように「警察」も「犯罪者」がいなければ役にたてません。

そう考えると、(間接的にではありますが)「病人」「犯罪者」も世の中に役に立っているわけです。
とかく私も含めて人間は「役に立つ「役に立たない」という価値観で自分自身や他の人達を評価しがちでありますが、「役に立たない人」がいてはじめて「役に立てる人」が存在できることを考えると、「役に立つ」ということが人間の価値の本質(実相)でないことはあきらかです。

「ご縁」がそろえば「役に立つ人」も次の瞬間には「役に立たない人」になるわが身です。
またその逆もしかりです。

ひろさちやさんが引用された松尾芭蕉の俳句、

草いろいろおのおの花の手柄かな

から「諸法実相」の世界を少し味わえたような気がします。

尊い機会を与えてくださった関係者の皆さま、本当にありがとうございました。

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ひろさちやさんと。

「祝婚歌」 吉野弘

祝婚歌

ゆったり ゆたかに 光を浴びているほうがいい

 

先日、結婚式の事前打合せで実家の長野に行ってきました。

仏前結婚式のスペシャリスト、圓長寺、嶋倉ご住職に作成していただきました
レジメの中にあった、吉野弘さんという方が書かれた「祝婚歌」という詩が、
読めば読むほど心に響いてきました。

「ゆったり ゆたかに 光を浴びているほうがいい」 続きを読む

僕から見た世界・・・~読書の秋~

「生物から見た世界」岩波文庫

「生物から見た世界」岩波文庫 ※寝る前に読むとよく眠れます♪

先日ネットでこんなページを見つけました。
「カラパイア」「動物たちには世界がこんな風に見えている」

興味深かったので、ネットで検索して、ユクスキュル/クリサートという生物学者が書いた、
「生物から見た世界」という本を購入し読んでみました。

「還世界(かんせかい)」という概念を提唱し、解説している本です。

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本音と建て前

相田みつをさんの「セトモノ」という有名な詩があります。

セトモノと セトモノと
ぶつかりっこすると すぐこわれちゃう
どっちか やわらかければ だいじょうぶ
やわらかいこころを もちましょう

そういうわたしは いつもセトモノ

僕も好きな詩です。
最後の「そういうわたしは いつもセトモノ」という箇所で救われるような気がします。

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門徒ものしらず

以前お参りで、とあるお宅にお伺いしたときのこと。
そのお宅の奥さんに、お仏壇のお荘厳について色々質問されました。
そして、無事質問に答え終わった後、奥さんがぼそっとこんなことを言われました。

私、こういうこと、何にも知らなくて・・・。
本当に私「門徒ものしらず」ですみませんでした・・・。
ありがとうございました・・・。 続きを読む

突然ですがクイズです!

突然ですがクイズです。
制限時間5秒です。
なぞなぞではありません。^_^

問い)
私達が暮らすそのすぐそばに存在し、そして私達をすりぬけながら存在し、
見える物質よりも、はるかに大量に満ちあふれている、私達に見えない存在のものは何でしょうか?

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ああ、またやってしもた・・・

宝満寺のアイドル「みーちゃん」

宝満寺の看板猫「みーちゃん」 ※写真と本文は全く関係ありません

ブログを更新することに執着している僕がいましたので、
あえて3日間更新をしませんでした・・・。
仏教を学んでいくとともに”へりくつ”がうまくなっていく僕がいたりする今日この頃です。

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