4月1日金曜日、とあるご縁で、ひろさちやさんの講演会と懇親会に参加させていただくことになりまして、板橋区にある真言宗智山派のお寺「南蔵院」様に行ってまいりました。
ひろさちやさんの「阿保のすすめ」という講演です。
ひろさちやさんが、
私たち人間には『法華経(方便品)の「諸法実相(しょほうじっそう)」』つまり「事物の本当のすがた」は見ることができない、という視点から講演されました。
講演の中で、
「世の中に役に立っていない人は一人もいない」
というお話がありました。
例えば「世の中で役に立つ職業」として「医者」を思い浮かべますが、
「医者」が役に立つためには、「病人」がいなければいけません。
「病人」が完全にいなくなれば「医者」という職業は世の中で役に立てないわけです。
同じように「警察」も「犯罪者」がいなければ役にたてません。
そう考えると、(間接的にではありますが)「病人」「犯罪者」も世の中に役に立っているわけです。
とかく私も含めて人間は「役に立つ「役に立たない」という価値観で自分自身や他の人達を評価しがちでありますが、「役に立たない人」がいてはじめて「役に立てる人」が存在できることを考えると、「役に立つ」ということが人間の価値の本質(実相)でないことはあきらかです。
「ご縁」がそろえば「役に立つ人」も次の瞬間には「役に立たない人」になるわが身です。
またその逆もしかりです。
ひろさちやさんが引用された松尾芭蕉の俳句、
草いろいろおのおの花の手柄かな
から「諸法実相」の世界を少し味わえたような気がします。
尊い機会を与えてくださった関係者の皆さま、本当にありがとうございました。