銚子のお盆の花「みそはぎ」

11日から銚子以外の地域のご門徒さん宅(神栖市~旭市)へのお盆参りがはじまりました。
明日からは本格的に銚子市内のお盆参りがはじまります。

寳満寺(宝満寺)では、普段お墓にお供えするお花?として「松」を寺務所の受付で販売しています。昨日からは、「松」に併せて「みそはぎ」の販売をはじめました。

銚子では、お盆の時期に、お墓やお仏壇に「みそはぎ」をお供えするのが一般的です。

実は、はずかしながら銚子に来る前は「みそはぎ」という花を知りませんでした。
そこで、「みそはぎ」を広辞苑で調べてみると、※ちなみにwikiはこちら

みそ‐はぎ【溝萩】
(禊萩「みそぎはぎ」の意か。ミゾハギとも)ミソハギ科の多年草。日本全土、朝鮮半島に分布。高さ80センチメ-トル。
夏、淡紅紫色6弁の小花を長い花穂に密生。
盂蘭盆会うらぼんえに仏前に供える。
春、若葉を食用。精霊花。ミズカケグサ。
漢名、千屈菜。

との事。

銚子では「真言宗」が、いわゆる圧倒的多数派です。
それゆえに真言宗以外の宗派も少なからずその(密教)影響を受けます。
真言宗智山派公式ページの「お盆の迎え方」というページを見てみると、
「お盆にはみそはぎをお供えする」
と書いてあります。
きっと、真言宗のお盆の迎え方が、銚子全域に広がったのでしょう。

ちなみに、8月11日に神栖市(鹿島よりの神栖市)のご門徒さん宅をお参りさせていただいた際質問してみたんですが、お盆に「みそはぎ」をお供えする慣習は特に無いそうです。
そして今日12日は旭市周辺をお参りさせていただきましたが、
旭市のご門徒さんほぼ全てのお宅で、お盆には「みそはぎ」をお供えするとお答えいただきました。

浄土真宗においては、供花の種類に特にこれという決まりはありませんが、
毒のある花」・「トゲのある花」・「悪臭のする花
そして「悲しみの時の赤い花」は避けます。
(※よって「みそはぎ」でもOKです。)

参考までに「みそはぎ」の名前の由来である(可能性の高い)「禊(みそぎ)」に関してですが、
広辞苑によると、

みそぎ【禊】
(ミソソギ(身滌)の約か)
①身に罪または穢れのある時や重大な神事などに従う前に、川や海で身を洗い清めること。万葉集4「飛鳥の川に―しに行く」
②禊祓(みそぎはらえの略。)

とあります。
どうやら「神道」の用語だそうです。
(※個人的には「穢れ(けがれ)」という考え方はいまいち好きになれません・・・。)
勉強になりました・・・。

みそはぎ

寳満寺(宝満寺)「みそはぎ」250円!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA